とある少年とその母親を連れて、富士山麓の湖の近くの高原で林間学校。要するに、乙さん流の一泊キャンプに親子をお連れした次第。私とて、年がら年中、居酒屋巡りをしているわけではない。たまには自然との触れ合いを求めて、トレッキングやキャンプなどにも興じる。
林間学校というぐらいだから、それなりの目的がある。家に閉じこもりっぱなしの年頃の少年の心に、アウトドアを通じて新たな風を吹き込んでみようというのが今回の試み。母親は野菜切りと水汲み、私は湖畔でのサイトの設営と炭おこし、そして少年には私のアシスタントをお願いする。
それぞれの役割の中でできる限りやってみる。最終的に、全体の歯車の一つであっても大事な役目を担っていたことを感じてもらう、これが今回の目的。一つ一つの作業に慣れたら、今度は全体のコーディネートを頼んでみることにしよう。「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実であると。」と聖書(ルカによる福音書16章10節)に書かれているではないか。
私とて数ヵ月ぶりのキャンプなので、テントを張るときに手順がやや覚束ない場面もあったが、まぁ、何とか無事に完了。テーブルと椅子を組み立て、あとは水を汲み、皿を並べ、備長炭に火をおこして持参した具材を焼くだけ。もちろん、飲料は焼酎。少年は未成年者なので、水かジュースで我慢。
夕方から設置し、日が暮れる前に準備を整える。他のサイトでは、早々に食事を終え、寝支度などを始めている。辺りが真っ暗になって、ガスランプを点けてまで炭火焼を楽しんでいるのは、私のサイトだけ。。。途中、雨も降ったが、気にしない、気にしない。。。
肉類もたまにはいいが、厚みのある椎茸の傘に醤油と酒をたらして焼き上げると、これまた実にジューシーで香ばしい。箸が止まらなくなるのは止むを得ないが、焼酎の消費量が勝手に加速してしまうのは考えもの。。。
寝る準備を整え、いざ、テント内のシェラフ(寝袋)に潜り込み、川の字で横たわる。テントで寝るといった経験は初めてのようで、彼は興奮してなかなか寝付けない様子。ならばもっと興奮させてしまおうということで、乙さん得意のオヤジギャグを連発させる。
最初の2つ3つはお付き合いで愛想笑いをしてくれいていた少年だが、余りのつまらなさに引いてしまう有様。親子はそのまま夢の中へ。ぉぃぉぃ、いびきで寝られないよぉ〜。
やはり、オヤジギャグは不発に終わったようで、この林間学校の終了をもて、この少年と会うことはなくなってしまう。さぁ〜て、今日から自棄酒の日々を過ごすこととしよう。。。トホホ。。。



