2008年05月28日

いざ渡米-34(フォート・バンクーバーの鍛冶屋)

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アメリカ開拓当時の鍛冶屋を再現した鍛冶屋小屋に入ってみる。中は薄暗くて、窓から僅かに日が入ってくる程度。フラッシュが嫌いな私としては、実に撮りにくい環境。。。

按配よく火が燃えているかまどの前で、鍛治職人風の男が金属の棒を金槌でカッチンカッチンと元気よくやっている。男に倣って、弟子なのかどうかは知らないが、若い白人の娘さんが物静かに火入れをしつつ、カッチンカッチンとやっている。

私:「して、今、何を威勢良くカッチンやって作っているのか?」
男:「馬具を作っとるだぁ。これがオラので、これがカカーのだぁ」
私:「大きさを微妙に変えるのは、職人技の成せる業か?」
男:「うんだ、オラはこの道○○年(正確な年数は失念)だぁ」
私:「ほぉ」
男:「よく見るとえぇ、ここ部分が難しくってぇ、よく失敗するぅ」
私:「馬具ができるまで、一通りの作業についてお教え願いたいのだが」
男:「*@=¥◇*¥><$%&%#?▽(材料名が聞き取れない)」
私:「なるほどぉ、とても参考になり感謝申し上げる」
男:「んで、おめぇーさんはどっから来ただ?この辺りじゃぁねぇな?」
私:「ニッポンから太平洋を越えてやって来た」
男:「おぉ、ニッポンかぁ。。。行ったことねぇなぁ。。。」
私:「どうりで、ニッポンでお目にかかっていない訳だ」
男:「ちげぇ〜ねぇ。うっはっはっはっぁ。。。」
私:「ほっほっほっほぉ」
男:「旅の続きを楽しんでけろ」
私:「あい分かった。丁寧に説明いただき、改めて感謝申し上げる」

小屋をでると、雨が一段と激しく降っている。傘がないので、びしょ濡れのままビジターズセンターに身を寄せ、パンフレットなどを眺めながら、しばしの間の雨宿り。。。
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2008年05月23日

いざ渡米-33(フォート・バンクーバーの庭園跡)

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フォート・バンクーバーの一角にあるハーブ園を散策。

かつては、ここで薬草などを栽培し、薬代わりに使っていたという。
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2008年05月21日

いざ渡米-32(フォート・バンクーバーの刑務所跡)

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フォート・バンクーバーの施設の一つに刑務所があったという。画像はその当時のものを再現したレプリカ。

フォートならば本来、仲間意識で結ばれた同胞ばかりだったろうに。にもかかわらず刑務所があったということは、今で言うところの留置所に近い存在だったのか。。。

壁に繋がれた鎖の他には、ベンチ風の椅子あがるのみ。この住環境から察するに、居心地は決して良かったとは。。。今の私には耐えられない。。。
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2008年05月10日

いざ渡米-31(フォート・バンクーバーの入り口)

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そういえば、こんな画像もあったのか。。。

ワシントン州にある西部開拓当時の歴史を紐解く展示物がある「フォート・バンクーバー」の入り口。

冷たい雨が一日中降っていたが、そんなことも忘れさせてくれるほど、興味深い展示物に釘付け。。。
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2008年02月21日

いざ渡米-30(ハンバーガーの朝食)

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今度は典型的なアメリカ式の朝食をということで、巨大なハンバーガーが登場。

厚切りのトマトとタマネギ、スライスしたピクルス、レタスを好きなだけ挟み込み、ケチャップとマヨネーズをかける。厚さたるや、マックのメガシリーズを超えるほど。

まさにアメリカンな朝食。
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2008年02月17日

いざ渡米-29(オーガニックソーセージの朝食)

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折角、アメリカに来たのだからアメリカ式の朝食を、ということで、それなりのものを出してくれるように前の晩からお願いしておく。アメリカ式とはいっても、最近は健康志向が強いアメリカなので、オーガニックな食材を用いるとのこと。

朝、起きてみるとキッチンのほうからゴージャスな香りがベッドルームにまで漂ってくるではないか。川を遡るサケのように、私は香りがする方向へと向かう。
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2008年02月13日

いざ渡米-28(マクミンビル市のダウンタウン)

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リンフィールド大学(Linfield College)があるオレゴン州のマクミンビル市は、人口僅か2〜3万人の小さな町。一応、「市」であるのだが、雰囲気は「町」といった感じが強い。

ダウンタウンを車で通ると、懐かしい街並みが視界に飛び込んでくる。「あぁ、あそこでよく買い物をした」とか「あぁ、あそこのレストランで食べたなぁ」とか。。。実に懐かしい。
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2008年02月10日

いざ渡米-27(リンフィールド大学創立150周年)

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リンフィールド大学(Linfield College)が創設されたのは、横浜港の開港よりもさらに1年古い1858年のこと。今年で「Sesquicentennnial」、つまり150周年を迎える。キャンパスの内外ではさまざまな催しが企画されているという。

横浜も来年は開港150周年という大きな節目を迎える。市民、行政、企業らが独自の150周年事業を展開しようといきり立ってはいるが、元々は個性を強調することがマイナスのイメージをももつ日本の土壌で、何を今さら…というのが私の本音。

結局は、市民、行政、企業らが協力し合って…という無難な線で落ち着くのは明らかなのだから、無理して独自色を出そうなどと無駄な努力はしないで、いつもの横並びのほうが、まだ税金の無駄遣いにならなくて済むのではないか。さぁ、これだけ言えば、やる気を出してくれるだろうか。。。

まずは、来年の横浜開港150周年もさることながら、わが母校の150周年の動向が気になる。。。
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2008年02月07日

いざ渡米-26(リンフィールド大学「Potter Hall」)

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私が最初に住んでいた学生寮。

ここにはほんの1ヵ月ほどしかいなかったが、新鮮な思い出として残っている。勉強もしたし、ピザを食べながら学生らと語り合った場所。

この寮の1階で、ある女の子の足の裏にトゲが刺さり、多少は指先が器用とされていた私がトゲ抜き役として引っこ抜いてやったところ、大いに感謝され、「魔法の手」などと言われてホッペにチューされたっけ。
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2008年02月04日

いざ渡米-25(リンフィールド大学「Pioneer Hall」)

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キャンパスの中央に建つ象徴的なホール。キャンパスで最古の建造物で、1882年に建造。かつては、リンフィールド大学(Linfield College)の全ての機能をこの建物一つで賄っていたが、次第に学生数が増え、建物を順次増やしていった。

今では芸能の舞台などがあり、定期的に公演などもあるという。上層階は学生寮になっている。私がいた頃は女子寮だった記憶がある。え?毎晩忍び込んだんだろって?そ、そんなことは。。。
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2008年02月01日

いざ渡米-24(リンフィールド大学「Dillin Hall」)

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オレゴン州のマクミンビル市にあるリンフィールド大学(Linfield College)のキャンパスのほぼ中央に位置しているのが、日本で言う「学食」がある「Dillin Hall」という建物。私も若い頃、ここの学食で朝、昼、晩を食事をしたもの。他の日本人の中には、半年で20キロも増量したケースも。

中はカフェテリア形式になっており、一人ずつトレイをもって列に並び、好きな料理を好きなだけ取っていく。日本の大学の学食と違うのは、バイキングなのでお替りが自由であるといった点だろうか。。。

まだ学部生のとき、ほんの僅かの間だけ通学した学校、実に懐かしい。ここの学食で、当時はいろいろと出会いと別れがあった。。。
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2008年01月31日

いざ渡米-23(鉄板焼き&寿司「FUJI」)

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海外での楽しみの一つに、現地での日本食レストラン巡りというのがある。刺身など、日本の寿司屋と比べてしまえばその差は歴然だが、その土地で入手可能なものを堪能するのも、一興。大いに楽しい。

ワシントン州にある小さな町の日本食レストラン。第3夫人候補と外食で出かけてみる。この店は鉄板焼きと寿司をウリにしている。各テーブルごとに鉄板がおいてあり、その周りに客が座る。

メキシコ人の料理人がフォークを空中に投げて取ったり、あるいはトングをクルクルと回したりといったパフォーマンスをしながらチャカチャカと手際よく具材を炒めていく。日本の鉄板焼きとは趣がやや違うが、こういう派手な演出のほうがこちらでは好まれるのだろう。

鉄板焼きが出来上がるまでの間、刺し盛りや握りをつまみながら現地で醸造したにごり酒を飲む。こちらの刺身、一つ一つが随分と大振りだ。果たして食べきれるだろうか。。。

「チミの写真を記念に撮ってもよいかね」と尋ねると、若いメキシコ人の料理人はハニカミながら快く了承。私の前でカッコよくポーズを決めてくれた。
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2008年01月29日

いざ渡米-22(アメリカ人女性が作る朝の納豆定食)

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私のために納豆付の「朝定」を作ってくれるというので、私も大いに期待。多少はアメリカナイズされたものが登場するのだろうと思っていたが、ほぼ日本で食べるものと遜色のないものが出てくるではないか。

ご飯、豆腐の味噌汁、目玉焼き、ひきわり納豆、味付け海苔。。。調味料は、醤油、塩、胡椒を好みで。。。こんなに作ってくれて、ありがとう。

ここが日本でないことを一瞬忘れそうになる。。。
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2008年01月27日

いざ渡米-21(刺身とおでん)

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第3夫人候補者の自宅で、私が腕によりをかけて(?)日本の料理を披露。メニューは刺し盛りとおでん。

腕によりをかけてなどと妙に仰々しいが、刺し盛りなど単に日本食スーパーで売っている刺し盛りを皿に移しただけのはなし。おでんも出来合いのを温めるだけという極めてシンプルなもの。

夫人候補に酌の仕方を伝授。私のお猪口の酒が減りかけたら、すかさず両手でお酌をするように指導する。着物姿の和装美人のお酌もいいが、国籍の違う女性からのお酌も一味違う。感謝を持って杯を受ける。

彼女からすると、「男女平等をモットーとするアメリカの女性が、何で日本の小汚いオヤジにお酌しなきゃいけないのよぉ〜」といった心の叫びがあろうが、それは第3夫人としての大事な務めであるのだと諭す。
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2008年01月25日

いざ渡米-20(第7夫人候補とお見合い)

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ワシントン州にある小さな町の中心で営業している地中海料理店「The Jerusalem Cafe」を第7夫人候補者と共に訪ね、お見合いを兼ねた食事会を開く。

ハマスやババガヌーシュを前菜でいただき、メインは羊と鶏の炒め物をそれぞれオーダー。ここの店主は気さくで、この地でレストランを開くために数年前にレバノンから移住してきたという。風体はK-1選手のボブ・サップを小さくした感じ。小さくとはいっても、私の1.5倍はある。

店主は私が日本から来たと知ると、「じゃぁ、英語で汚いスラングは覚えたか」と訊いてくる。旅行や留学で日本人がアメリカに来るとまず最初にスラングから覚えることが多いため、私もきっとそうに違いないと一種の誤ったステレオタイプ的な思考回路が、彼の正常な判断を鈍らせたのかもしれない。

日本人留学生の低俗化には目に余るものがあるが、一方で、親元を離れて勉学に一生懸命励んでいる日本人も多くいることを忘れてはならない。一握りの留学生の粗悪な態度が原因で、他の日本人も同じ枠で捉えられてしまうことに悲しさを覚える。

で、肝心のお見合いはどうなったんだですって?あのぉ、あまり詳細については訊かないで下され。。。トホホ。。。
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2008年01月23日

いざ渡米-19(ポートランド観光)

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オレゴン州やワシントン州はこの時期、日本で言うところの雨季にあたるため、日中でも太陽を見ることは滅多にない。朝から晩まで曇りか雨が続く。従ってこの時期、ポートランドを観光しても景色などの面で期待はできない。それでも折角の訪問なので、車でダウンタウンをグルッと回ってもらう。

ポートランドはオレゴン州最大の都市で、経済や金融の中枢。州都と勘違いされることがあるが、実際の州都とはポートランドから南に車で2〜3時間行ったところにあるセイラム(セーラム)。ポートランド市の面積は横浜市のそれよりやや小さく、人口も僅か56万人と横浜の6分の1に満たない。

肥沃な土地に恵まれ、雨季が長いことから至る所に森林がある。自然との調和が素敵な場所である。また、古くからバラの産地としても知られ、愛称の一つに「City of Roses」というのがある。
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2008年01月22日

いざ渡米-18(「The Grotto」の敷地内にある小動物園)

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いずれ式でも執り行おうと同意した私たち二人は、「The Grotto」内で飼育されている動物としばし戯れる。

夫人候補:「照明が暗いわね」
私:「牛だか馬だかロバだか見分けがつかぬが…」
夫人候補:「あの動物の背中の模様が十字架みたいだわ」
私:「まさに『聖なる牛』ではないか」
夫人候補:「おっほっほっほぉ〜」
私:「あっはっはっはぁ〜」

などと日本語では直接は意味が伝わらないおやじギャグを含めた会話をしたかどうかは記憶の外ではあるが、だんだんと二人の距離は縮まっていく。
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2008年01月20日

いざ渡米-17(突然ですが、また、結婚します)

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しばらく空席だった第3夫人の座がようやく埋まることに。

写真はオレゴン州ポートランドにあるカトリックの聖地「The Grotto」にある「Chapel of Mary」内の正面部分。こんなチャペルでの挙式もいいだろうが、私はどちらかというと地味なものを求める。従って、小ぢんまりとした教会で少人数で執り行うのが乙さん流。

ただ、会場などを予約する時間はない。そう、即席だが、この場で二人っきりで挙げてしまおうか。それとも、日を改めるか。。。
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2008年01月18日

いざ渡米-16(ベトナム料理屋でお見合い)

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夫人候補との見合いをベトナム料理屋で挙行。

互いに意気投合し、趣味や料理の話で盛り上がる。先祖が北欧系のためか肉類が好物だという彼女と四本足の摂取を極力拒む私とではかなり対照的な組み合わせではあるが、それはそれとして、お互いの料理を箸とフォークで突っついて味見しあう。彼女がオーダーしたのはベトナム風鍋焼きビーフ。一方の私は海鮮と野菜の鍋焼き。彼女は箸の扱いもとても上手。

さすがはアメリカのレストランだけあって、量は結構ある。彼女のビーフはかなりの量があり、掘っても掘っても、鍋の底にタップリと肉片がゴロリ。食べきれないので半分ほどお持ち帰りすることに。明日の朝、レンジでチンして私の朝食に供してくれるという。私のは海鮮と野菜が主だったため、意外とアッサリめだったたので辛うじて完食。

ここでの互いの会話は、主に双方の趣味などについて。「して、ご趣味は?」といったように、まずは当たり障りがない会話から始まり、その後だんだんと意気投合し、共通して興味のある「食」や「料理」で大いに盛り上がる。そして最終的には会話は互いの「過去」なども含めた少々気恥ずかしい内容にまで。

何はともあれ、お見合いは無事に終了。
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2008年01月16日

いざ渡米-15(「The Grotto」のロウソク祭壇)

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The Grotto」を訪れる多くの人が、祭壇への奉納のために販売しているロウソクを買い求める。ロウソク本体に願い事を書き込み、点灯して祭壇に奉納する。願い事とはいっても、自分のことだけではなく、家族や友人といった隣人に対する愛情に富んだ節が記されているのが特徴的。

「○○大学合格」、「美人になりますように」、「女の子にモテますように」、「お金持ちになりますように」といったものは、日本の寺社の絵馬でよく見かけるが、ここではその場限りで自分本位な祈願は皆無に等しい。あくまでも隣人への思いが主たる祈願の礎になっているという点で大きく異なる。「○○さんの痛みを分かち合えますように」、「自分がイラクに行くことがあっても、若い人が行くことがありませんように」、「隣人のために御名にかなうような行動がとれる人になれますように」といった具合。

このロウソク1本で、絵馬がいくつ買い求めることができるであろうか。結構な金額だったと覚えている。自分への祈願のためであれば多少の金額を投資しても絵馬を買い求めるが、他人のための祈願に対して高価なロウソクを買い求める日本人は多くはない。キリスト教が広く深く浸透している社会だからこそ、こうした粋な祈願ができるのかもしれない。

ただ、ここで気をつけなければならないことは、パウロも既に聖書にて警鐘を鳴らしている。パリサイ派的な祈りに通じるような善行は決してするべきではないと。。。おおよそ、人はこの世に実績を残したがるもの。そして、その実績を創造主ではなく人の目に留まることを執拗なまでに求めてしまう傾向にある事実にも、意識を傾注したい。他人に認められることばかりに固執することは必ずしも福音に沿った生き方ではないことを、被創造物である人間は推して知らねばならない。

ブッシュ大統領のイラク戦争のお陰でアメリカのイメージはガタ落ちだが、この国には隣人愛への畏敬の念はまだまだ奥深く根付いている。これこそが、アメリカを今なお魅力的な国としている大きな要因の一つなのではないだろうか。
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